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インフルエンザ

インフルエンザは冬に流行する。

毎年12月から3月にかけて決まったように流行するのがインフルエンザです。
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスが活動しやすい環境は、摂氏20度前後、湿度20%前後ということがわかっています。
冬季は、特に湿度が低いという点でこのウイルスが活動しやすくなる季節といわれています。
また、冬季は身体も細菌やウイルスに侵入されやすい状態になると考えられています。

特に今季はインフルエンザの流行が早まる兆しをみせています。
 

症状は急激に・・・・・

インフルエンザウイルスに感染すると、1〜3日間の潜伏期間後発病し、高熱(38〜40度)とともに悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状が現れます。
また鼻水、喉(のど)の痛みや胸の痛みを伴うこともあります。発熱は3〜7日間程度続きます。
一般的な体力のある大人であれば、1週間ほどで回復に向かいます。これは、体の中の免疫機能が働いて、ウイルスに対する抗体ができたことによります。
インフルエンザの症状は、普通の風邪とよく似ていますが、1つ1つの症状を比べていくと違いがはっきりします。
風邪は、鼻や喉などの症状が強いのに対し、インフルエンザは悪寒、発熱、関節痛などの全身症状が急激に現れます。
 

インフルエンザと風邪の違い

  インフルエンザ 風 邪
初期症状 悪寒、頭痛 喉の痛み、くしゃみ、鼻水
主な症状 発熱(38〜40度)
頭痛、悪寒(重度)
筋肉痛、関節痛、
倦怠 (けんたい)感(重度)、
下痢、腹痛
発熱(軽度)
鼻水、鼻づまり
悪寒(軽度)
倦怠感(軽度)
その他
  • 感染は短期間で急激に拡がる。
  • 肺炎などを併発して重症化することがあり、高齢者では死亡率が高くなる。
  • 感染は、徐々に拡がる。
  • 重症化することは少ない。

治療法と治療薬

インフルエンザの治療には、家庭での「一般療法」、薬での「対症療法」と「化学療法」があります。
 
<一般療法> 
・体力の低下を防ぐため、安静にして睡眠と栄養を十分にとります。
・室内を乾燥させないようにして(湿度60〜70%が目安)、インフルエンザの活動を抑えます。
・水分を十分にとって脱水症状を起こさないように気をつけます。

<対症療法>
・発熱や関節痛、頭痛などには解熱鎮痛剤。
・鼻水やくしゃみには抗ヒスタミン剤。
・咳(せき)には咳止め。
・痰には去痰(きょたん)剤を使います。

一方、インフルエンザの症状はインフルエンザウイルスに対する体の自然な抵抗なので、薬で抑えると逆効果になることがあります。医師の指導のもとで、慎重に治療する必要があります。

<化学療法:抗インフルエンザウイルス薬>
インフルエンザウイルスに有効な抗ウイルス薬が開発されて、現在では特効薬といえるものが登場しています。
ただし、どの抗ウイルス薬も発病後48時間以内に服用しないと十分な効果が得られないため、インフルエンザかもしれないと思ったら、できるだけ早いうちに病院でウイルス検査を受ける必要があります。
 

日常生活でできる予防法

日常生活ではまず、体調を整えて抵抗力をつけ、 ウイルスに接触しないことが大切です。
また、インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、室内を加湿器などを使って適度な湿度に保つことは有効な予防方法です。
  1. 栄養と休養を十分取る。
    体力をつけ、抵抗力を高めることで感染しにくくなります。
     
  2. 人ごみを避ける。
    病原体であるウイルスを寄せ付けないようにしましょう。
     
  3. 適度な温度、湿度を保つ
    ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。 加湿器などで室内の適度な温度を保ちましょう。
     
  4. 外出後の手洗いとうがいの励行 
    手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
     
  5. マスクを着用する 
    ハイリスク群などどうしても予防が必要な方はマスクを着用しましょう。罹患した人では、咳やくしゃみの飛沫から他人に感染するのを防ぐ効果もあります。『人に対して』という意味で『エチケットマスク』などといわれることもあります。
     
  6. ワクチンを接種する 
    仕事が忙しくて休めないという方には、ワクチン接種をおすすめします。インフルエンザの予防接種は、効果が表れるまで2週間ほどかかるといいますので、11月までには終わらせましょう。
     

症状が出てきた!

インフルエンザかもしれないと思ったら、すぐ医療機関を受診しましょう。発症してすぐであれば、インフルエンザウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬で症状の長期化や悪化を防ぐことが期待できます。

<休む>
無理をせず、仕事は休んで、栄養と睡眠を十分とりましょう。
 
<マスクを着用する>
インフルエンザの症状が出てから3〜7日間は、まわりの人にうつす可能性があるといわれています。職場に復帰後も、咳やくしゃみなどの症状が続いている場合は、マスクを着用しましょう。


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