春の花粉対策　サンテ薬局

　季節性インフルエンザと新型インフルエンザの症状の違いは、新型は胃障害や嘔吐など、季節性インフルエンザではみられない症状をもたらすなどの報告もありますが、見た目にはわかりません。その症状は、発熱、咳、くしゃみ、全身の痛みなどです。
　後、新型インフルエンザウイルスは、季節性インフルエンザのウイルスに比べて肺で増殖しやすいことが動物実験で報告されています。
新型インフルエンザの特徴は感染しやすいことです。これはウイルス自体に感染力があると言うわけではなく、ヒトに免疫力がないため、簡単に感染してしまうのです。よって、世界各地で起こっているように集団感染が起こりやすいわけです。
　新型インフルエンザの特徴として、季節性インフルエンザと少なからず区別できるものは、後者は冬に流行するものですが、新型インフルエンザウイルスは高温にも耐性があるようです。 （通常のインフルエンザウイルスは気温が25度以上で活動が鈍くなる特徴があります。）
新型インフルエンザ発生当初は夏場には落ち着くと誰もが予想していましたが、現在も感染者の報告が増えております。

　今のところ、新型インフルエンザの感染者は軽症の方ばかりなので、医師の診断を受け、自宅で薬を飲みながら安静に待機療養してください。
　外出自粛期間は症状が出始めてから7日目まで、または熱が下がった日から2日経過するまでです。発熱や咳、のどの痛み等が続いている場合にはできるだけ外出を控えてください。感染者はできるだけ個室で安静にしていることで家族への感染予防になります。
　次に大切なことは症状が出始めたらマスクの着用をしましょう。これは咳やくしゃみで飛沫してしまう、ウイルスなどの病原体による感染を防ぐことができます。また、看病に当たる家族の方たちは患者さんと接触した後は感染を防ぐために、消毒を行いましょう。洗剤（石鹸）またはアルコールジェルなどでの手の消毒は予防効果があります。

　ただし、持病がある方々のなかには、治療の経過や管理の状況によりインフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方がいます。
特に、次の持病がある方々は、手洗いの励行、うがい、人混みを避けるなどして感染しないように注意してください。
また、周囲の方々も、感染させないように配慮するようにしましょう。

さらに、次に該当する方々についても、インフルエンザが重症化することがあると報告されています。 感染予防を心がけ、かかりつけの医師がいる方は、発症時の対応についても相談しておきましょう。